刀身彫刻されている刀剣の精神
刀身彫刻されている刀剣の精神
文字などが彫刻されている刀剣を、ご覧になったことがあるでしょうか。
刀剣彫刻は、平安時代にはすでに始まっていて、様々な様式が見られます。
比較的最近においても、日本海海戦において活躍した、戦艦三笠の一部を使って作られた三笠刀には、皇国興廃在此一戦という文字が刻まれています。
彫刻は、実用的なもの、装飾的なものに加え、神仏の名前などを記したものも多くあります。
これは、常に命の危機の中にあって、神仏の加護を頼み、また、それによって平常心を保とうという、武士たちの健気な精神が見てとれます。
特に、仏教の中でも、敵を打ち倒すという側面の強い、密教に関するものが多数残されています。
不動明王が持っている剣や縄、またはその姿や名前を表す梵字を刻むことが人気でした。
それらも新刀になると、装飾性の強いものに移り変わっていき、鶴や亀、上下の竜、松竹梅、蓬莱山といった、縁起のいいものが刻まれるようになっていったのです。
刀剣による東西の剣法
刀剣の形は東西で大きく異なりますが、これは戦いの際に使用する剣法が異なるためです。
西洋においては、盾を用いて相手の攻撃を防ぎながら槍でつくことで、相手を倒しますが、東洋である日本においては盾を持たず相手の攻撃をかわすことを主として、相手よりも先に切り付けて相手を倒すという方法を用います。
そのため西洋では相手の盾をかいくぐるための長い槍や刀身が非常に細い剣が用いられるのに対して、日本では一撃の破壊力を増すために重く鋭い攻撃が可能な刀剣が作られました。
このような剣法の違いが生じるのは、西洋と東洋において戦う人物が全く異なるためです。
西洋では戦うのはもっぱら下級の貴族や奴隷で、指揮官が領主や上級貴族であったため、戦う奴隷たちに与えられる武器は決して性能がいいものではありませんでした。
それは逆に奴隷たちに裏切られたときに脅威となることがないためです。
粗悪品で戦うには棒の部分で突くか叩くしか方法がないので、このような剣法になったと考えられています。
日本では武士が民を守るいわば職業軍人で、命を守ってくれる武具を特別に作り使用して、自分が死んでも子孫に受け継がせるようにしていたため、攻撃を受ける前にかわして相手を切る剣法になっていったのです。
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